塩水健康法ブログ

精製塩の功罪

精製塩の功罪

イオン交換膜を使いかん水をつくり、高温で熱してできた”精製塩”は体にはなじまないものとして、摂らない方が良いと日ごろ紹介していますが、   お塩の歴史を調べていると、大量生産できる精製塩が登場したことで、塩の価格が低価格に抑えられ安定供給されることによって、塩の奪い合いの歴史にはピリオドが打たれたのか?と感じるものがあります。     1世紀以上前の植民地化や戦争では、まず「製塩所」を抑えるという目的が存在していたからです。 戦後、日本の高度成長時代、ほぼすべての日本人は専売公社によって販売された「精製塩」を使っていました。もし精製塩がなければ、高度成長はなかったとも考えられます。   (HP:琺瑯看板探検隊が行く から借用)   国が若く活気ある時代は体にはキツイ精製塩でも機能していたのかもしれません。また、当時は味噌をちゃんととるという食生活があったため、味噌によって精製塩の弊害を和らげていたという側面もあるのでは?と思っています。   しかし、この成長期が進むにつれて日本人の健康は劣化していきました。もし、今から「精製塩」しか使えない状況になったとしたら、ますます老齢化し活力が弱まっている日本人の健康には大打撃を与えるでしょう。   2002年になって解禁された塩の販売自由化は、もしかするとそういった状況を見越したものなのか、とさえ思われます。   健康にとっては「天然塩」を使うことをおすすめしながら、もし全ての人が使う状況になったらと想像すると恐ろしい感じがします。塩をめぐって戦争がおき、塩の値段は高騰するでしょう。   そうなるくらいであれば、不本意であっても精製塩を食べることを選ぶと思いますが、その心配をするのはまだまだ先のようです。胸をはって「天然塩、クリスタル岩塩」を世に広めていこうと思います。   本日も丁寧・元気によい1日をお過ごしください。    

精製塩の功罪

イオン交換膜を使いかん水をつくり、高温で熱してできた”精製塩”は体にはなじまないものとして、摂らない方が良いと日ごろ紹介していますが、   お塩の歴史を調べていると、大量生産できる精製塩が登場したことで、塩の価格が低価格に抑えられ安定供給されることによって、塩の奪い合いの歴史にはピリオドが打たれたのか?と感じるものがあります。     1世紀以上前の植民地化や戦争では、まず「製塩所」を抑えるという目的が存在していたからです。 戦後、日本の高度成長時代、ほぼすべての日本人は専売公社によって販売された「精製塩」を使っていました。もし精製塩がなければ、高度成長はなかったとも考えられます。   (HP:琺瑯看板探検隊が行く から借用)   国が若く活気ある時代は体にはキツイ精製塩でも機能していたのかもしれません。また、当時は味噌をちゃんととるという食生活があったため、味噌によって精製塩の弊害を和らげていたという側面もあるのでは?と思っています。   しかし、この成長期が進むにつれて日本人の健康は劣化していきました。もし、今から「精製塩」しか使えない状況になったとしたら、ますます老齢化し活力が弱まっている日本人の健康には大打撃を与えるでしょう。   2002年になって解禁された塩の販売自由化は、もしかするとそういった状況を見越したものなのか、とさえ思われます。   健康にとっては「天然塩」を使うことをおすすめしながら、もし全ての人が使う状況になったらと想像すると恐ろしい感じがします。塩をめぐって戦争がおき、塩の値段は高騰するでしょう。   そうなるくらいであれば、不本意であっても精製塩を食べることを選ぶと思いますが、その心配をするのはまだまだ先のようです。胸をはって「天然塩、クリスタル岩塩」を世に広めていこうと思います。   本日も丁寧・元気によい1日をお過ごしください。    

古代中国の製塩

古代中国の製塩

世界には様々な製塩の歴史があります。広大な土地にかかえた人口を養うために古代中国での製塩技術は不可欠のものとして発展します。              海には程遠い中国の内陸地においては塩水を得るための井戸・「塩井(えんせい)」が掘られました。塩井は露天掘りされましたが、紀元前には深さ100メートルを超えようかするものもあり、11世紀には鋭利に先端を尖らせ重量のある鉄製ロッドを土中に打ち込む掘削技術さえ生み出しました。            「塩井」からくみ上げた塩水を製塩所に運ぶためには竹の配管が組まれました。重力を利用して遠方まで届くように組まれた竹筒は現代のジェットコースターの骨組みのようにも見えます。           (四川省 1915年頃 出展「塩の世界史」中公文庫)   また、地下に穴を掘ることによって湧き出る「悪霊」に塩井の掘削人たちは悩まされましたが、やがてこの「悪霊」を使って火を得て塩水を炊くことも発明しました。           悪霊とは「天然ガス」だったのです。この天然ガスを運ぶためにも竹の配管が用いられました。    ...

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古代中国の製塩

世界には様々な製塩の歴史があります。広大な土地にかかえた人口を養うために古代中国での製塩技術は不可欠のものとして発展します。              海には程遠い中国の内陸地においては塩水を得るための井戸・「塩井(えんせい)」が掘られました。塩井は露天掘りされましたが、紀元前には深さ100メートルを超えようかするものもあり、11世紀には鋭利に先端を尖らせ重量のある鉄製ロッドを土中に打ち込む掘削技術さえ生み出しました。            「塩井」からくみ上げた塩水を製塩所に運ぶためには竹の配管が組まれました。重力を利用して遠方まで届くように組まれた竹筒は現代のジェットコースターの骨組みのようにも見えます。           (四川省 1915年頃 出展「塩の世界史」中公文庫)   また、地下に穴を掘ることによって湧き出る「悪霊」に塩井の掘削人たちは悩まされましたが、やがてこの「悪霊」を使って火を得て塩水を炊くことも発明しました。           悪霊とは「天然ガス」だったのです。この天然ガスを運ぶためにも竹の配管が用いられました。    ...

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風邪のひきはじめに塩

風邪のひきはじめに塩

暖かくなる前のこの季節、風邪やインフルエンザ、花粉症と、体調がぐづつくことも多いのではないでしょうか。                 塩Gも2日ほど前からのどの調子がなにやらおかしいのでクリスタル岩塩をなめています。                 風邪のひきはじめは、人それぞれ兆候が違うと思いますが、塩Gの場合はまず口内の上部、(舌のあたる部分)が痛痒くなるような感じに襲われます。         「あーなんか風邪ひきかけているな。」というしるしです。            ...

風邪のひきはじめに塩

暖かくなる前のこの季節、風邪やインフルエンザ、花粉症と、体調がぐづつくことも多いのではないでしょうか。                 塩Gも2日ほど前からのどの調子がなにやらおかしいのでクリスタル岩塩をなめています。                 風邪のひきはじめは、人それぞれ兆候が違うと思いますが、塩Gの場合はまず口内の上部、(舌のあたる部分)が痛痒くなるような感じに襲われます。         「あーなんか風邪ひきかけているな。」というしるしです。            ...

塩とオカルト

塩とオカルト

塩には魔術的で不可思議な力があるようです。                 と、大丈夫か!!と言われてしまいそうですが、塩は古来、魔よけや浄化用に様々な国、宗教儀式で使われてきました。                 オカルトの語源はラテン語の「目に見えない」という言葉だそうですが、まさに目に見えないものを鎮めるためのお塩についてのお話です。               現代でも日本では「盛り塩」「清め塩」が用いられ、大相撲では大量の塩が土俵に投入されているのは、単に伝統的慣習にとどまらない意味があるからではないでしょうか?      ...

塩とオカルト

塩には魔術的で不可思議な力があるようです。                 と、大丈夫か!!と言われてしまいそうですが、塩は古来、魔よけや浄化用に様々な国、宗教儀式で使われてきました。                 オカルトの語源はラテン語の「目に見えない」という言葉だそうですが、まさに目に見えないものを鎮めるためのお塩についてのお話です。               現代でも日本では「盛り塩」「清め塩」が用いられ、大相撲では大量の塩が土俵に投入されているのは、単に伝統的慣習にとどまらない意味があるからではないでしょうか?      ...

血液は腸で作られる

血液は腸で作られる

講談社から出版されている森下敬一医学博士の「血液をきれいにして、病気を防ぐ、治す」を興味深く呼んでいます。     この本の中で博士が「血液は腸内の絨毛組織で作られる」と述べられており、驚きました。 血液を造るのは骨髄にある造血細胞と学校では教えられてきましたが、まったく違った解釈だったからです。   調べてみると、この説には大元となる「千島学説」なるものも存在し、この説は学会からは「似非科学」と評されて長く無視されてきたことがわかりました。(森下博士は千島博士のお弟子さんにあたるようです)   にもかかわらず、「腸で血液ができる」というイメージはとても明快です。   森下博士は骨髄での造血作用についても2次的なものとして認めていらっしゃいますが、大方の血液は腸で造血されていると考えておられるようです。   現在は「腸内フローラ(腸内細菌)」が注目されて、腸内の健康がそのまま、その人の気質や思考にまで影響を与えているという学説が注目されていますが、これに造血作用まで加わることになると、人間の根幹は益々「腹腸(はらわた)」にあることになります。   腹黒く、腹に一物もち、腹腸が煮えくり返り、腹腸が腐ったような状態よりも、腹が据わり、腹を割って話ができる状態のほうが幸せそうです。   人間中身が大事とよく言うのは、「腹腸」が大事というのと同じことなのではないでしょうか。   学説の真偽はおいておくとして、食べたものが腸内で血液になるかもしれない、あるいはなるのだ、と意識することは悪いことではないと思います。食べるものが自分の健康に与える影響をより切実に感じることができるからです。   是非、腹の底からの笑いと歓喜のある人生にしていきたいものです。   その腹腸を整え、鍛えるものとして「天然塩」は欠くべからずものです。              ...

血液は腸で作られる

講談社から出版されている森下敬一医学博士の「血液をきれいにして、病気を防ぐ、治す」を興味深く呼んでいます。     この本の中で博士が「血液は腸内の絨毛組織で作られる」と述べられており、驚きました。 血液を造るのは骨髄にある造血細胞と学校では教えられてきましたが、まったく違った解釈だったからです。   調べてみると、この説には大元となる「千島学説」なるものも存在し、この説は学会からは「似非科学」と評されて長く無視されてきたことがわかりました。(森下博士は千島博士のお弟子さんにあたるようです)   にもかかわらず、「腸で血液ができる」というイメージはとても明快です。   森下博士は骨髄での造血作用についても2次的なものとして認めていらっしゃいますが、大方の血液は腸で造血されていると考えておられるようです。   現在は「腸内フローラ(腸内細菌)」が注目されて、腸内の健康がそのまま、その人の気質や思考にまで影響を与えているという学説が注目されていますが、これに造血作用まで加わることになると、人間の根幹は益々「腹腸(はらわた)」にあることになります。   腹黒く、腹に一物もち、腹腸が煮えくり返り、腹腸が腐ったような状態よりも、腹が据わり、腹を割って話ができる状態のほうが幸せそうです。   人間中身が大事とよく言うのは、「腹腸」が大事というのと同じことなのではないでしょうか。   学説の真偽はおいておくとして、食べたものが腸内で血液になるかもしれない、あるいはなるのだ、と意識することは悪いことではないと思います。食べるものが自分の健康に与える影響をより切実に感じることができるからです。   是非、腹の底からの笑いと歓喜のある人生にしていきたいものです。   その腹腸を整え、鍛えるものとして「天然塩」は欠くべからずものです。              ...

ガンジーの塩の道

ガンジーの塩の道

「ガンジーの塩の行進」     世界の凶暴性がますます増しているように感じます。暴力がすぐ近くにまで迫っているような不安。昨日放映されていたテレビでは米国の大統領候補がライフル銃を乱射し、その銃身にまいた脂身だらけのベーコンを焼いて食するという意味のわからないパフォーマンスを得意げに披露していました。    アメリカだけではありません。SNSに日々投稿されるパレスチナやシリアの民の惨状。その暴力の映像にだんだんと感覚が麻痺してくるような恐ろしさを感じます。 暴力が肯定されるような時代。今の若い世代は「マハトマ・ガンジー」という偉人のことを知っているのでしょうか。最近読んだ本にガンジーにふれた一説があり、そういえば「ガンジー」というワードを最近目にしたり、耳で聞くことがないな、とふと思ったのです。 私たち昭和世代にとってガンジーは偉人であるとともに、その風貌やガンジーという言葉の響きによって、近しきアイドルでもありました。 英国の植民地支配から脱するために「非暴力」を説いてインドの民を率いたリーダーです。 彼がとった抗議行動として有名なのが「塩の行進」ですが、これは「塩の製造自由化」を求めるものでした。 (塩の行進をするガンジーと賛同者たち)   1900年当時、イギリス人が英国産輸入塩を持ち込むとインドの製塩業は衰退し、インド人が使う塩を貧窮させることでインド人の活力、産業力を奪っていったのです。 この英国産食塩の専売制に反対する抗議行動として、インド東海岸に向けて「塩の行進」を開始し、賛同した人々とともに海岸についたガンジーはそこで製塩作業を開始したのです。結局その製塩所はイギリスによって排除されてしまいますが、 ガンジーは塩こそ、国家の活力の源であることを知っていたのでしょう。 現在の日本人はどうでしょう。本物の塩から遠ざけられて、砂糖と添加物まみれにされているのです。私は陰謀論に対しては懐疑的ですが、これは見えない服従化のための戦略ではないかと考えることがあります。   塩をとらず砂糖だらけになった人間は弱体化するからです。 弱体化した人間はそれを補うために凶器をとりやすくなるでしょう。 ガンジーはきっと塩に満ち足りた壮健な身体と心をもっていたのだと思います。 「マハトマ・ガンジー」。是非、この偉人に再びスポットライトがあたり、小学生、中学生にとって近しい偉人に返り咲くことを願ってやみません。   本日も丁寧・元気によい1日をお過ごしください。    

ガンジーの塩の道

「ガンジーの塩の行進」     世界の凶暴性がますます増しているように感じます。暴力がすぐ近くにまで迫っているような不安。昨日放映されていたテレビでは米国の大統領候補がライフル銃を乱射し、その銃身にまいた脂身だらけのベーコンを焼いて食するという意味のわからないパフォーマンスを得意げに披露していました。    アメリカだけではありません。SNSに日々投稿されるパレスチナやシリアの民の惨状。その暴力の映像にだんだんと感覚が麻痺してくるような恐ろしさを感じます。 暴力が肯定されるような時代。今の若い世代は「マハトマ・ガンジー」という偉人のことを知っているのでしょうか。最近読んだ本にガンジーにふれた一説があり、そういえば「ガンジー」というワードを最近目にしたり、耳で聞くことがないな、とふと思ったのです。 私たち昭和世代にとってガンジーは偉人であるとともに、その風貌やガンジーという言葉の響きによって、近しきアイドルでもありました。 英国の植民地支配から脱するために「非暴力」を説いてインドの民を率いたリーダーです。 彼がとった抗議行動として有名なのが「塩の行進」ですが、これは「塩の製造自由化」を求めるものでした。 (塩の行進をするガンジーと賛同者たち)   1900年当時、イギリス人が英国産輸入塩を持ち込むとインドの製塩業は衰退し、インド人が使う塩を貧窮させることでインド人の活力、産業力を奪っていったのです。 この英国産食塩の専売制に反対する抗議行動として、インド東海岸に向けて「塩の行進」を開始し、賛同した人々とともに海岸についたガンジーはそこで製塩作業を開始したのです。結局その製塩所はイギリスによって排除されてしまいますが、 ガンジーは塩こそ、国家の活力の源であることを知っていたのでしょう。 現在の日本人はどうでしょう。本物の塩から遠ざけられて、砂糖と添加物まみれにされているのです。私は陰謀論に対しては懐疑的ですが、これは見えない服従化のための戦略ではないかと考えることがあります。   塩をとらず砂糖だらけになった人間は弱体化するからです。 弱体化した人間はそれを補うために凶器をとりやすくなるでしょう。 ガンジーはきっと塩に満ち足りた壮健な身体と心をもっていたのだと思います。 「マハトマ・ガンジー」。是非、この偉人に再びスポットライトがあたり、小学生、中学生にとって近しい偉人に返り咲くことを願ってやみません。   本日も丁寧・元気によい1日をお過ごしください。